紬地小紋。
2009年 08月 08日
紬地小紋とは、生地自体は、紬。
プラス、紬地の上に染めがあるということです。
以前、一枚だけ、本当にいい紬地小紋があったんです。
緑で裄が68ぐらいありました。
柄行もmodernで合わせやすいものでした。
そのキモノは、私の大切なお客様の手元にあるのですが、あのキモノを上回るキモノに出会ったことがありません。
そのお客様は、キモノを大切にする方なので、私ではなく、そのお客様の手元におかれた方がキモノ自体も幸せなんだと思います。
また、私として、私の大切なお客様の手元にあるということで、安心しています。
さて、紬地小紋の何がいいかと申しますと。
紬地なので、生地が非常にしっかりしています。
また、見た目は小紋なので、ちょっとしたところにも着ていくことが可能なんです。
夏場というのは、袷のキモノが余っておりますので、見つけやすいのですが、以前にいいキモノを見ていますと、それと同じような物を見つけようとしてしまうため、見つけるのに時間がかかります。
キモノというのは、本当に出会いだと思います。
皆様にも出会いを大切にしていただければと思います。
また、デザインが気に入った次に見るのが、sizeです。
勿論、キモノにもsizeございます。
大雑把に見るには、ご身長に合うかと、上前と下前を見るのがよろしいかと思います。
そのsizeは、尺寸法で見てください!
センチでは見ないでください。
慣れにくいかもしれません。
しかし、
キモノというのは、
そこにお仕立ての美が
隠れておるわけです。
私はキモノのsizeを計るのが好きなのですが、そのキモノによって、お仕立てが違う訳ですから、丁寧なお仕立てを拝見致しますと、和裁士さんの人情愛情を感じることがあります。
特にヴィンテージのキモノ、アンティークのキモノというものは、昔の方が丹精込めてお仕立てしたものです。
数十年前のものが、時空を越えて、拝見できて、そこで職人の心意気が伝わってくるということ。
一枚一枚のキモノとの出会いを大切にしたいと思う今日この頃です。
8月の催事の日程です。
池袋東武9階●8月13日(木)~18日(火)
東急東横5階●8月20日(木)~26日(水)
一期一会。
by kosode-tansuya
| 2009-08-08 12:44
| Un événement